GOOGLEFINANCE関数で株式の証券情報をスプレッドシートにまとめる
GOOGLEFINANCE関数は証券情報をスプレッドシートに取得して挿入する関数です。
GOOGLEFINANCE関数は株価をはじめとして、取得することができる項目(属性)が豊富なのでかなり詳細な証券情報をスプレッドシート上にまとめることができます。
「項目が多くて使用方法が難しそう。。。」という方も大丈夫です!
ブログの傍ら、こつこつと投資を実践しているわたしが実例を挙げながら解説していきます。
画像を使いながらできる限り分かりやすく説明していきますので、是非ご覧ください。
GOOGLEFINANCE関数の使用方法
早速、GOOGLEFINANCE関数使用方法を画像を用いながら解説していきます。
GOOGLEFINANCE関数の構文
GOOGLEFINANCE関数の構文は以下です。
GOOGLEFINANCE関数 ドキュメント エディタ ヘルプ
●銘柄
表示させたい証券の銘柄のコードを入力します。
より正確に結果を表示させるためには以下のように取引所コードも記述します。(例はGOOGLE(銘柄コード:GOOG))
取引所コードを入力しない場合は、GOOGLEFINANCEが最適と判断された結果が表示されます。
"NASDAQ:GOOG"
GOOGLEFINANCEではほとんどの国際証券銘柄がサポートされていないため、日本の証券銘柄は表示されません。
●属性
指定した銘柄の属性を指定します。
省略可能で、省略した場合はデフォルトで”price”が指定されます。
取得できる属性は、「リアルタイムデータ」、「過去のデータ」、「投資信託データ」の3種類あります。
それぞれについて下記にまとめてます。
リアルタイムデータ
属性 | 説明 |
---|---|
price | リアルタイムの見積価格。最大 20 分まで遅延する場合がある |
priceopen | 当日の始値 |
high | 当日の高値 |
low | 当日の安値 |
volume | 当日の取引量 |
marketcap | 株式の時価総額 |
tradetime | 最終取引の時刻 |
datadelay | リアルタイム データの遅延度 |
volumeavg | 1 日の平均取引量 |
pe | 株価収益率 |
eps | 1 株当たりの収益 |
high52 | 52 週高値 |
low52 | 52 週安値 |
change | 前取引日の終値からの株価の変動 |
beta | ベータ値 |
changepct | 前取引日の終値からの株価の変動率 |
closeyest | 前日の終値 |
shares | 発行済み株式数 |
currency | 証券の販売通過。通貨には取引可能な期間の設定がないため、この引数に対しては open、low、high、volume が返されない |
過去のデータ
属性 | 説明 |
---|---|
open | 指定した日付の始値 |
close | 指定した日付の終値 |
high | 指定した日付の高値 |
low | 指定した日付の安値 |
volume | 指定した日付の取引量 |
all | 上記のすべて |
投資信託データ
属性 | 説明 |
---|---|
closeyest | 前日の終値 |
date | 純資産価値が報告された日付 |
returnytd | 年初からの収益 |
netassets | 純資産 |
change | 直近に報告された純資産価値と前回報告された純資産価値の変動 |
changepct | 純資産価値の変動率 |
yieldpct | 流通利回り(過去 12 か月の所得分布(株式配当や債権利息の支払いなど)と純資産価値の増分の和を前月の純資産価値の数値で割った値) |
returnday | 1 日の総収益 |
return1 | 1 週間の総収益 |
return4 | 4 週間の総収益 |
return13 | 13 週間の総収益 |
return52 | 52 週間(年間)の総収益 |
return156 | 156 週間(3 年間)の総収益 |
return260 | 260 週間(5 年間)の総収益 |
incomedividend | 直近の現金分配額 |
incomedividenddate | 直近の現金分配の日付 |
capitalgain | 直近のキャピタルゲイン分配額 |
morningstarrating | モーニングスターの「スター」評価 |
expenseratio | ファンドの経費率 |
●開始日
過去のデータを取得する期間の開始日を指定します。(省略可)
「開始日」を指定して、「終了日|日数」を指定しない場合は1日分のデータのみが返されます。
●終了日|日数
過去のデータを取得する期間の終了日を指定します。(省略可)
または、データを返す期間の開始日からの日数です。
例1:2020/06/24
例2:7
●間隔
データの取得頻度を“DAILY”(毎日)か“WEEKLY”(毎週)で指定します。
間隔には 1 か 7 で指定することもできます。
その他の数値は指定できません。
※すべての引数は””(ダブルコーテーション)で囲むか、テキストを含むセルを参照する必要があります。
GOOGLEFINANCE関数の使用例
先ほど述べた通り、GOOGLEFINANCE関数で取得できる証券情報は大きく分けて、「リアルタイムデータ」、「過去のデータ」、「投資信託のデータ」の3つです。
それぞれで取得できるデータの例を下に画像でスプレッドシートのキャプチャでまとめていますので、是非ご覧ください!
最近、投資先として人気のETFについては表示できる項目がリアルタイムデータと少し異なるので、ETFで取得可能な証券情報も別で紹介しています。
リアルタイムデータ
リアルタイムデータとは現在の証券情報です。
下のようにGOOGLEFINANCE関数の引数の[開始日]、[終了日|日数]、[間隔]を入力しないことで取得可能です。
過去のデータ
指定した銘柄の過去の証券情報を取得するには、リアルタイムデータとは異なり、[開始日]を指定することで表示できます。
投資信託のデータ
投資信託のデータを取得するには、銘柄に株ではなく、投資信託の銘柄コードを入力することで取得が可能です。
ETF
ETFについて取得できるデータはリアルタイムデータよりも少ないので、注意です。
「high」、「low」、「volume」については過去のデータも取得が可能です。
まとめ:GOOGLEFINANCE関数でポートフォリオをまとめる!
スプレッドシートに証券情報を取得・挿入できる関数GOOGLEFINANCE関数をご紹介いたしました!
GOOGLEFINANCE関数は、グーグル自身が運営しているGOOGLFINANCEを有しているがゆえのExcelにはない独自の関数ですね。
とても人気な米国株の多くはGOOGLEFINANCE関数でサポートされているので、自分のポートフォリオをスプレッドシートにまとめてみても面白いかもしれませんね!
残念ながら日本株サポートされていないのですが、IMPORTXML関数を使用してYahooファイナンス等からスプレッドシートに挿入する方法もあるようなので、日本株もまとめてみたい方は調べてみてください!
他のExcelにはないスプレッドシート独自の関数を下のリンクでまとめていますので、もし興味がある方はそちらもご覧ください。
コメント