WORKDAY関数で非稼働日を除外した期日・納期をエクセルで計算する方法
ExcelのWORKDAY関数を使ったことはありますか?
お仕事をする上で納期・期日は避けては通れないビジネスマンであれば、誰もが意識していることかと思います。
作業に掛かる日数を見積もった後、納期や期日をカレンダーを開いて目視で確認していないですか?
WORKDAY関数を使用することで、Excelで営業日を考慮して期日や納期を自動計算して表示することができます!
今回はそんな便利なWORKDAY関数の使用方法を画像を使って解説させていただきます。
また、WORKDAY関数の類似の関数も併せて使用例を用いながら紹介いたします!
WORKDAY関数の使用方法
冒頭でお伝えした通り、便利なWORKDAY関数ですが、営業日を考慮して納期・期日を計算させるには少し手間がかかるので、その点なども含めて使用方法を解説していきます!
WORKDAY関数の構文
ExcelのWORKDAY関数の構文は以下です。
WORKDAY 関数 – Office サポート – Microsoft Support
開始日
開始日を指定します。
開始日を起算日としてのちに解説する日数後の日付を表示することになります。
開始日は日付型である必要があるので、DATE関数を使用して日付を入力するとよいでしょう。
日数
開始日から期日や納期までの日数を指定します。
祝日
営業日として除外する土日以外の祝日を指定します。
祝日は複数指定することが可能で、祝日のリストを範囲指定で参照することで設定可能です。
土日のみを除外する場合には祝日は省略することができます。
WORKDAY関数の使用例
構文を解説したところで、実際にWORKDAY関数の使用方法を画面キャプチャを交えながら解説していきます!
開始日を”2021/7/3″、日数を”15″日として納期を計算してみます。
祝日は[D3]~[D19]セルを範囲選択しています。
祝日は以下のサイトからコピーさせていただきました。
2021年(令和3年)の日本の祝日・休日一覧(Excel、CSV)と無料の印刷用カレンダーPDF
そして入力を完了させると…
開始日から土日と祝日を除いた日数後の日にちが表示されました!
今回は「祝日」に日本の祝日を指定しましたが、会社独自のカレンダーがある場合はそちらを指定してあげることで除外したい日にちを柔軟に指定することができそうですね。
WORKDAY関数の関連する関数
ExcelにはWORKDAY関数に関して類似している関数がいくつかありますので、それらについても触れていきます。
それぞれ微妙に使用用途が少し異なりますので、目的に合わせて使用してみましょう。
NETWORKDAYS関数
NETWORKDAYS関数はWORKDAY関数とは異なり、開始日と終了日を指定して、土日を除いた日数を計算してくれる関数です。
NETWORKDAYS関数も祝日を指定することで、土日以外の指定した日にちも営業日から除外して日数を計算することができます。
NETWORKDAYS 関数 – Office サポート – Microsoft Support
開始日
計算する日数の開始日を指定します。
終了日
計算する日数の開始日を指定します。
開始日と終了日はWORKDAY関数と同様に日付型を入力する必要があるので、例文のようにDATE関数を使用して指定することをおすすめします。
祝日
開始日から終了日までの間で除外したい日付を指定します。
複数の指定が可能で、WORKDAY関数と同様に範囲指定で祝日のリストを指定します。
NETWORKDAYS関数の使用例は以下です。
開始日と終了日の期間に存在する土日と指定した祝日を除いた日数が表示されています。
WORKDAY.INTL関数
上の記事でメインに解説したWORKDAY関数では休日をデフォルトで土日で設定されていましたが、このWORKDAY.INTL関数では休日の曜日を指定することができます。
美容師さんなどのサービス業に従事している、定休日が土日以外の人にも配慮されている関数です。
WORKDAY関数の機能を拡張したような関数ですね。
WORKDAY関数との違いは指定できる引数が1つ増えて、1週間の中の定休日を指定することができます。
WORKDAY.INTL 関数 – Office サポート – Microsoft Support
開始日
開始日を指定します。
開始日を起算日としてのちに解説する日数後の日付を表示することになります。
開始日は日付型である必要があるので、DATE関数を使用して日付を入力するとよいでしょう。
日数
開始日から期日や納期までの日数を指定します。
休日
1週間のうちの定休日となる曜日を指定することができます。
休日は「週末番号」または文字列で指定することができます。
指定可能な週末番号は以下です。
週末番号 | 曜日 |
---|---|
1 (or 省略) | 土曜日と日曜日 |
2 | 日曜日と月曜日 |
3 | 月曜日と火曜日 |
4 | 火曜日と水曜日 |
5 | 水曜日と木曜日 |
6 | 木曜日と金曜日 |
7 | 金曜日と土曜日 |
11 | 日曜日のみ |
12 | 月曜日のみ |
13 | 火曜日のみ |
14 | 水曜日のみ |
15 | 木曜日のみ |
16 | 金曜日のみ |
17 | 土曜日のみ |
週末番号で指定できるように定休日が連休ではない場合は文字列で休日を指定することができます。
指定方法は数字7桁で指定し、それぞれの桁が曜日を表しています。
7桁の数字に設定できるのは”0″か”1″のみで、“0”が稼働日、“1”を休日として指定します。
7桁の先頭を月曜日とし、末尾を日曜日として”0″か”1″を指定します。
“1111111”(全て休日)は無効な文字列となり設定できません。
祝日
営業日として除外する[休日]で指定した曜日以外の祝日を指定します。
祝日は複数指定することが可能で、祝日のリストを範囲指定で参照することで設定可能です。
[休日]で指定した曜日のみを除外する場合には祝日は省略することができます。
以下のキャプチャでは、「週末番号」で月曜日のみを休日に指定して日数を計算しています。
NETWORKDAYS.INTL関数
WORKDAY.INTL関数と同様に土日以外の休日を指定してNETWORKDAYS関数のように日数を計算してくれる関数です。
NETWORKDAYS.INTL 関数 – Office サポート – Microsoft Support
開始日
計算する日数の開始日を指定します。
終了日
計算する日数の開始日を指定します。
開始日と終了日はWORKDAY関数と同様に日付型を入力する必要があるので、例文のようにDATE関数を使用して指定することをおすすめします。
休日
1週間のうちの定休日となる曜日を指定することができます。
休日は「週末番号」または文字列で指定することができます。
休日の指定方法は上のWORKDAY.INTL関数で詳細に説明しています。
祝日
開始日から終了日までの間で除外したい日付を指定します。
複数の指定が可能で、WORKDAY関数と同様に範囲指定で祝日のリストを指定します。
NETWORKDAYS.INTL関数の使用例は以下です。
まとめ:WORKDAY関数と関連する関数で期日計算を時短!
WORKDAY関数の使用例と関連する関数について紹介いたしました!
意識しなければいけないことが多く、忙しいビジネスマンのために少しでも頭を使う回数を減らしてくれる便利な関数ですね。
あらかじめ作業に掛かる見積もりができていれば、開始日を入力するだけで計算してくれるので、わざわざカレンダーで日数や終了日を調べる必要がなくなります!
意外と知られていないけど、上手く使えばとても便利な関数ですよね。
他にも知っている人は少ないが、知っていると差がつく便利なエクセル関数を以下にまとめていますので、興味がある方は是非ご覧ください!
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