高校3年間ぼっちだったことによるメリット・デメリット

高校3年間ぼっちだったことによるメリット・デメリット
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高校3年間ぼっちだったことによるメリット・デメリット

高校3年間ぼっちだったことによるメリット・デメリット

この記事は自分語りが多いので、苦手な方はご注意ください。

大昔の話ですが、わたしは高校3年間ぼっち、つまり友だちがひとりもいませんでした。

その理由は高校受験に失敗して、スネている間に同じ中学の同級生は別の高校で新しい友だちができていることにさらにスネてこじらせた結果、高校3年間ぼっちという偉業を成し遂げました。

そんなわたしが「ぼっちで良かった」と思うこと、これってもしかして「性格形成の思春期でぼっちだったせい?」と思うことをできるだけ中立的にまとめてみました。

ぼっち経験者に「あるある!」と思っていただいたり、現在友だちが少なく、現状や将来に不安を抱えている方の参考になれば幸いです。

ぼっちのメリット

早速、友だちが常にいる人生を歩んできた方には「そんなのないでしょ!」と思われそうなぼっちのメリットについてお話していきます。

自分の価値観で行動できる

ぼっち_自分の価値観で行動できる

なんといってもぼっちの醍醐味はこちら「自分の価値観で行動できる」ですね。

学校のような狭い社会ではどうしても、友だちに合わせてゲームを買ったり、話を合わせるためにテレビ番組を見たりした経験があるのでは?

話題を合わせることで、話が盛り上がったりすることがあることはもちろん良いことですが、本当に自分がしたいことは何なのかが見えないのではないでしょうか。

ぼっちの場合は自分の趣味に対して口を出されない上に仲間内に合わせて何かをしなくても良いので、本当に自分のやりたいことだけできます。

わたしは海外のメタルを聴いたり、哲学の本を読んだり、およそ当時の同世代の人がやっていないであろうことを趣味にして悦に浸っていました。

特に高校生の頃に本を読んでいると暗い人だと言われがち(?)ですが、ぼっちであることで周りの評価を気にせず読書することに抵抗がなくなっていたのは今では良かったことだと感じています。

ビートルズで歴史に残る有名な曲を数多くリリースしたジョン・レノンは以下のような名言を残しています。

君が独りの時、本当に独りの時、誰もができなかったことをなしとげるんだ。

ジョン・レノン

何かに打ち込んだり、集中する時って大体ひとりですよね?
そのように考えるとジョン・レノンさんの言う通りな気がしてきます。

ぼっちであることは周り流されずに自分が良いと思った価値観で行動するチャンスなので、せっかくぼっちになったのであればこの機会を逃すのはもったいない!

ぼっちは最高の自己分析期間

ぼっち_ぼっちは最高の自己分析期間

ぼっちはひとりで自分自身と対話する時間が長いので、自分のことをよく知るきっかけになります。

現役ぼっち高校生はそれになんの意味があるのかと思うかもしれませんが、今後就職するとなったときに面接対策として自己分析をするように言われると思います。

そうなったときに友だちが多い人こそ、自分のしたことや自分の強み・弱みが分かりにくくなりがちです。
あくまで大学時代に友だちが自己分析が苦手と言っていたわたしの印象です。

俗に言う「わたしの強みはコミュニケーション能力で潤滑油です」みたいな長所が面接で量産されるのは友人に囲まれて流されてきた結果なのかなと考察したりします。

もちろんコミュニケーション能力があることは大事ですが、ぼっちである経験はユニークです。

ぼっち時間で他人より長く自分と向き合えることは自分を知り、他の人にはない強みを発見する貴重な機会なので、将来が不安なのであれば徹底的に自分と向き合ってみましょう!

ひとりに慣れる

ぼっち_ひとりに慣れる

友人が多い人であっても超人気者でない限り、自分が求めるよりもひとりになる時間が多くなってしまうこともあるのではないでしょうか?

そんな時にぼっちの経験があれば、ひとりの時間もそこまで苦にならないでしょう。

実際、わたしは就職してから配属が分かれ研修時代に仲良くなった同期と離れ離れになって、知らない土地で友だちもいませんでしたが、それなりに楽しく生活できていました。

誰にとっても避けがたい孤独な時間に過去の孤独が現在の孤独を助けてくれるに違いありません。

他人を客観的に見れるようになる

ぼっち_他人を客観的に見れるようになる

集団に属することなくぼっちであると、周囲の人に対して個人として評価ができるようになります。

集団に属していると仲の良い友だちが下した評価に対して「なんとなくそうなのかも」と同調してしまい、客観的評価でなく他人の評価基準で人を判断してしまうことがあると思います。

他人を個人的な評価基準で見ることで相手の良いところと悪いところを分離して評価できるようになります。

例えば、○○さんは性格が悪いけど、好きなことに関する知識と行動力は人並外れてるなど。

内輪では嫌いな人の悪口などで盛り上がってしまうことが正直あると思います。
悪口で盛り上がってしまうとなかなか話題に上がっている人の良いところを客観的に見ることはできません。

ひとりになることは自分を知るだけでなく、他人一歩引いた視点からを知ることにもつながります。

お金が貯まる

ぼっち_お金が貯まる

友だちがいないと遊びに行く頻度が下がるので、バイトしている人だとお金が貯まります!

上の自分の価値観で行動できるにもつながってきますが、貯めたお金を学生時代は特に自分の使いたいことだけに使えます!
校則や家庭の事情などでお金やバイトの件は個人差が大きいと思いますが、わたしはそうでした。

友だちがいなかったおかげで、高校の時たいして入っていないバイトのシフトで稼いで買った楽器(ベース)が未だに1回の買い物で使った1番高額の買い物です。

純粋に自分のためだけにお金を使えるという経験は学生の頃は意外と少ないです。
ベースは10年以上経った未だに使っています。

お金を貯めてぼっち期間に購入したものが意外と長く使う大事なものになるかもしれませんよ。

ぼっちのデメリット

ものごとには良い面と悪い面があるので、ぼっちのデメリットについても率直な意見をお伝えしてしていきます。

デメリットについて、現状寂しいということ意外で特にぼっち後、友人ができてから、周囲に人がいるようになってから苦労したことをお伝えしていきます。

人間関係がめんどくさくなる

ぼっち_人間関係がめんどくさくなる

かの有名な心理学者アルフレッド・アドラーは以下のように述べています。

すべての悩みは対人関係の課題である。

『アドラー心理学』 アルフレッド・アドラー

今も読み親しまれているアドラー心理学で言われているように人間関係は人を悩ませるトラブルを多く抱えています。

ぼっちが寂しい、嫌だと感じるのも結局は世界に自分以外の人間がいるからでしょう。

ぼっちであると他人と比べて関わる人間関係が少ないので、人間関係に耐性が少ないです。

友人ができて人間関係のトラブルが起きたときに「ぼっちのままでいた方がましだ」と思うようになってしまい、自ら進んでまたぼっちに戻ってします可能性があります。

人生の中で孤独な時間を避けがたいように、他人と関わる時間を避けることも同様に難しいことです。

そのため、集団の中で仲良くならなくても人間関係トラブルを知り、慣れておくことは重要です。

集団は学校でなくても、アルバイト・趣味の集団でもいいので、無理をしなくて良い場所からコミュニケーションを始めてみましょう。

その際に仲良しになる必要はないです。
人間関係をうまくやり過ごすスキルを身に着けるつもりでマイペースにやっていきましょう。

流行に疎くなる

ぼっち_流行に疎くなる

自分の価値観に従った能動的な情報収集は上で述べたように有意義で重要な習慣ではありますが、周りに人がいることで得られる情報も貴重な情報です。

周りに人がいることで得られる情報やその情報に対する評価というもの自分の価値観の外から得られる情報なので、新しい知見や今まで自分が興味がなかったことに興味を持つきっかけになります。

また、複数の友人から同じものの話題が挙がることで流行を知ることは周りと同じ時代を生きることでは重要なことです。

大げさなことを言っていますが、大学時代にできた友だちに社会人になってから「お前、大学時代の前半めちゃくちゃ服装ださかったよなw」といじられてめちゃくちゃ恥ずかしくなったことからこのデメリットをお話しています笑

自分の価値観で行動することが一番重要かと思いますが、後から思い出して死にたくなるような恥ずかしさは是非避けたいのですよね?

自分の同世代が一般的にどんなことに興味があるのか知っておくこと自体は決してマイナスにはならないです!

同世代とのコミュニケーション方法が分からなくなる

ぼっち_同世代とのコミュニケーション方法が分からなくなる

学校で友だちがいないとなると同世代の知り合いが圧倒的に少なくなってしまいます。

SNSで知り合った人やバイト先には年代が違う人も多くいます。

高校時代の歳の違いは多きもので1歳でも違えば上下関係が生まれ、自分の立ち位置が明確になるため、取るべき話し方や態度が明確です。

ぼっちになって思うのが、「同世代とのコミュニケーションのほうが難しい」です。
フラットな関係であるほど、言って良いこと悪いことの区別がつきにくいうえに、意見がダイレクトに伝わりすぎてしまいます。

例えば、下から上への発言は意見として、上から下への発言は注意として伝わりやすいですが、フラットな関係では伝え方を間違えればマウントを取っているように聞こえてしまいます。
(上の文章でいう「上下」は上司部下、先輩後輩などの意味です。)

普通そんなことを考えることはないのかもしれませんが、わたしはフラットな関係でのコミュニケーションが難しく感じて、自分の立場が明確な年上とばかり関わっていました。

結果、大学に入ったら友だちたくさん作るぞと意気込んで入った軽音楽サークルで友だちができず、バンドが組めなくて辞めるという悲しい経験をしました。

別に同世代と無理に仲良くしなくて良いのですが、やはり同世代の人とコミュニケーションをとる機会はありますので、できるにこしたことはないです!

経験・価値観が偏る

ぼっち_経験・価値観が偏る

ぼっちであると経験や価値観が偏ってしまうことが往々にしてあります。

価値観が偏ることについては他のデメリットと被っている部分も多くありますが、経験が偏ってしまうことは今振り返ってみると少し寂しい気持ちになります。

高校時代の話になったときに高校生ならではの友人関係の葛藤や恋愛というものをはその当時でしか経験できないものがあるはずです。
あくまで、わたしが高校を卒業してからできた友だちから高校時代の話を聞いた感想です。

他人と違う経験をするということは多くの人が経験してきたことを経験せずに大人になっていくということなので、感情面のみでなく人生経験として特に対人関係の面で立ち振る舞いに差が出てしまう可能性があります。

ぼっちであることはユニークな経験であると共に他人がおそらく経験してきたであろうことを経験していないことでもあることを理解しておきましょう、

まとめ:無理に友だちを作らなくても良い

ぼっち_まとめ:無理に友だちを作らなくても良い

ここまでメリットとデメリットをお伝えして、友だちがいない、少ないことで悩んでいる人はデメリットを強く感じてしまうかもしれません。

しかし、あくまで友だちができなかったのはたくさんある組織の中のひとつ学校のことです。

自分の価値観に従って、好きなことをやっていると共感できる仲間はどこかで巡り合います。

わたしの場合は、趣味のバンドの仲間であったり、学生時代に興味があった英語を通じて友だちであったり、ブログをはじめたことによるSNSでのつながりなど、自分のやりたいことをやることで高校卒業後に素敵な出会いに恵まれました。

小さな社会で自分に合った友達ができなかったり、友だちを作る気になれなくても大丈夫です。

世界は広いので、自分のやりたいことをやっていると自分のやっていることに共感してくれるひとが表れて良い仲間になってくれるはずです。

と、高校時代のひねくれていた自分に伝えてあげたいと思う今日この頃でした。

この記事が誰かの役に立てば幸いです。


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この記事を書いた人

文系出身の社内SEブロガー。
大学時代に語学留学、ワーキングホリデーを経験、大学卒業後は新卒でSIerにSE(システムエンジニア)として就職し、落ちこぼれて退職。
1年間フリーターとしてスニーカーを販売した後に商社の社内SEに転職。
意識高そうで低そうな経歴で、いつも何か行動しなくてはと必死です。
趣味はギター、ベース、スケボー、読書、ファッションと筋トレを少々。
見てくれたらうれしいです。

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