簿記3級の合格までの道のりと覚えておくべき基本
お金の知識を身につけるために最近では、学生のうちだけでなく、社会人になってから簿記を勉強する人が増えてきましたよね。
私もそのひとりで、つい先日(2022/2/27)受検して簿記3級に合格しました!
そんな私が合格するまでに実施した勉強方法や合格するために覚えておきたいポイントを忘れないうちに解説していきます。
簿記3級合格までに必要な勉強時間の目安は100時間と言われていますが、人によっては1週間程度勉強しただけで合格する人もいるそうです。
私が受検してみて思った感想は確かにどれだけ考えても理解できないような内容は簿記3級には無いですが、ちゃんと勉強しないと合格はできないと感じました。
私は大体1日1時間を3か月程度の勉強期間で合格したので、目安時間100時間は妥当かなと思います。
それでは、私が簿記3級合格までに実践した勉強と合格のためのポイントを解説いたします。
簿記3級の勉強方法
私は、簿記以外には英検準1級やTOEIC860点、基本情報技術者資格などを持っています。
自慢できるほどではないですが、勉強はそこそこして資格を取得してきていますので、今まで資格の勉強をしたことがない方にとっては参考になる勉強方法がお伝えできると思っています!
(参考:その他の資格の勉強方法)
他の資格の勉強などにも共通して使えるような勉強方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、私が合格するために実践した簿記3級の勉強方法を解説していきます。
YouTubeチャンネルを活用する
YouTubeには面白いコンテンツがたくさんあって、勉強のために使用したことは無いという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昨今は、どんな情報でもYouTubeにアップロードされているため、以前は有料で講座を受講しなければ聞けなかった内容を動画で無料で見ることができる時代です。
まずは、テキストで勉強を始める前にYouTubeの動画で解説を聞いて、自分に簿記3級試験が合ってるかを確認してみてから始めても良いかもしれません。
私のおすすめの簿記3級学習の為のYouTube動画はふくしままさゆきさんの以下の動画です。
ふくしままさゆきさんは、米国公認会計士という簿記3級の超上位資格の持ち主で、いわば会計のプロフェッショナルです。
そんな会計のプロのふくしままさゆきさんが会計の基本である簿記3級で勉強する内容を余すところなく解説しているまさに有料級の動画となっています。
YouTube動画では、電車の移動中やご飯を食べながらなど、何かをしている横で再生しながら勉強をすることができるので、勉強を始めるまでのハードルがとても低いことがおすすめのポイントです。
私は、勉強が好きというわけではないので、これから勉強する何も知らない内容を机に向かって、テキストや筆記用具をそろえて勉強を始めるのにものすごく億劫に感じるので、よく勉強のはじめにYouTubeを活用します。
一方でYouTubeで勉強する際の注意点は、関連動画に普段見ている勉強と関係の無いコンテンツを見つけて、気づいたらそっちばかり見ているということですね。。。
使い方次第で、貴重な情報を無料で分かりやすく手に入れることができるYouTube勉強法をぜひご活用ください。
なるべく簡単そうな参考書を選ぶ
勉強を始める際にまず悩むのが、参考書(テキスト)選びではないでしょうか。
どんな参考書を選んだらよいかが分からず、その時点が勉強の開始が数日遅くなるそんな経験は誰しもあるのでは?
私が参考書を選ぶ際のポイントは絵が多くて、簡単そうな内容であることです。
特に大人になってから勉強を始めると、絵ばかりの参加者を使っていると恥ずかしいという気持ちになって、文字多めの難しい参考書を選びがちですが、文字を読むのには多大なエネルギーが必要で勉強が嫌になってしまいます。
もちろん参考書は合う合わないがあるので、文字が読むことが苦にならないのであれば、文字が多い参考書も内容が充実していることが多いので、良いと思います。
しかし、勉強は始めなければ意味が無いので、できるだけ始めるまでのハードルを下げてくれるような参考書を選ぶことをおすすめします。
ちなみに私が簿記3級取得のために使用した参考書は以下です。
この参考書は、ページの大半がイラストとなっていて、参考書を開いた瞬間に文字に圧倒されることが無いのでおすすめです。
また参考書の後半には問題集も付属しているので、実際に問題を解いて内容を理解することができます。
文字が少ないため、少し参考書自体は厚めになっていますが、毎ページをすらすら読むことができるので、勉強の進捗を感じやすくて、モチベーションにつながります。
なれると、数時間でテキストを読み終えることができるので、上で紹介したYouTubeと組み合わせて何度も読み返すことで理解を深めることができます。
受動的なインプットと能動的なインプットを組み合わせて記憶に定着させていきましょう!
スマホアプリを活用する
ここまで読んでいた方には分かると思いますが、私の勉強方法はいかに勉強のハードルを下げるかに焦点を当てています。
勉強で使用するエネルギーを最小化する方法としてさらにおすすめなのは、スマートフォンのアプリを活用することです。
例えば、先ほど紹介した参考書の内容と連動したアプリとして、以下があります。
上の参考書を購入していない方でもこのアプリを使用できるので、良ければ試しに使ってみてください。
アプリであれば、電車の中などの限られたスペースでも簿記で重要な仕訳が指1本でできます。
個人的に上記のアプリの良いところは、仕訳をするのみで計算まではする機能が無いので、すき間時間に使うのに最適です。
無料で使えるものは使い倒していきましょう!
内容を理解したら過去問・模擬試験
試験と同じ形式の問題を解くことはどんな資格の勉強であっても合格するためであれば、こればかりは避けて通ることができません。
上の勉強法で内容を大体理解したら、あとは過去問や模擬試験を解きまくりましょう。
簿記3級であれば試験の1か月前にはこの段階に入っておきたいですね。
勉強のハードルを下げるための方法としては、はじめは1度にすべての問題を解ききったり、時間を測って制限時間内にやろうとせずに大問毎に解いても良いと思います。
大きなハードルを設定して挫折するよりも小さなハードルを1つずつ乗り越えるように勉強していきましょう。
参考までに私が使用していた模擬試験の問題集は以下です。
定番の問題集のようですが、解説が充実しているので、間違えた問題は解説を見て理解を深めることができます。
また、個人的にありがたかったのが、公式のサイトで回答用紙をダウンロードできることでした。
解答用紙ダウンロード
付属の回答用紙に直接答案を書きこむのがもったいなく感じて、ノートに回答を書きこむのは簿記において相当しんどいです。
回答をダウンロードしてコンビニや自宅のプリンターで印刷すれば、何度でも繰り返して勉強できますし、使用した回答の裏に仕訳やメモを残せるので、便利です。
問題集を解きまくって、分からない箇所は参考書で確認したり、苦手な仕訳はアプリで繰り返し勉強するとより合格率は上がりますよ!
続いては、簿記3級を合格するするために押さえておきたいポイントを解説していきます。
簿記3級勉強のポイント
簿記3級を勉強すると思うと、イメージするのは合計試算表などの大きな会計の表を完成させることではないでしょうか。
もちろん、合計試算表を完成させることは試験においてとても重要なことではありますが、簿記3級は基礎が理解できていないと、合格できないような問題となっています。
また、会計の実務においても簿記3級で学ぶ内容は基本となる内容ですので、基礎を理解しないままたまたま合格してしまっては、意味がありません。
そこで、簿記3級の内容理解や合格のために重要なポイントを解説していきますので、以下を念頭において勉強してみてください!
とにもかくにも仕訳
簿記の勉強を始めるとあまり仕訳を理解しないまま合計試算表のような財務諸表と呼ばれる大きな表を完成させる問題に取り掛かってしまいがちです。
難易度としてもやはり財務諸表を完成させる問題が1番高いので、焦ってしまう気持ちも分かりますが、仕訳ができないことには簿記3級に合格することは難しいです。
簿記3級のすべての問題は、この仕訳ができることを前提として出題されていると言っても過言ではないです。
仕訳とは、会社の資産や損益の動きを記録するための作業で、簿記において基礎中の基礎の内容です。
また、大問1は毎回仕訳の問題が15問出されます。
大問1の配点は3点×15問の45点という半分に近い点数が、単純に仕訳の問題に充てられています。
そのため、難易度の高い財務諸表の問題にがむしゃらに向かっていくよりもまずは基礎である仕訳をちゃんとできるようになることが合格への近道となります。
勘定科目の分類を理解する
先ほど、簿記3級を合格する上で、仕訳をできるようにすることが重要であるとお伝えしましたが、「理解」して仕訳をすることも重要となります。
勘定科目と呼ばれる会社の資産や損益を分類分けするためのカテゴリのようなものがあるのですが、仕訳はそれらの勘定科目を分類(振り分け)する作業です。
実際に勉強を始めると仕訳には大体パターンがあることが見えてきます。
しかし、そのパターンのみを丸暗記して仕訳を行っていると、イレギュラーな仕訳に出くわしたときに対応できなくなってしまいます。
この記事では簿記3級の勉強を始める前に注意しておきたい内容を記載しているので、詳細への言及は避けますが、勘定科目はたくさんあって、その勘定科目は以下の5種類に大きく分類されます。
- 資産
- 現金や土地などの金銭的な価値がある所有物
- 将来的に金銭的な価値になるものを含む
- 負債
- 借金などの後に返済しなくてはいけない資産
- 収益
- 資産を得た理由(「売上」げたから資産の「現金」を得た等)
- 費用
- 資産が減少した理由(「仕入」れたから資産の「現金」が減った等)
- 純資産
- 資産(持っているもの)から負債(返さなくてはいけないもの)を引いた差額
これらの分類を自分なりの言葉で良いので、理解しておかなければ難易度の高い簿記の問題を解くことができません。
これらについては、調べてみると様々な表現でそれぞれの分類について解説されていますので、自分の理解しやすい表現で覚えるのが良いでしょう。
また、簿記を勉強していると何度も目にすることになる以下の図も覚えておきましょう。
それぞれの分類が左右どちらに振り分けられるのかも重要なポイントですので、この画像を使って視覚的に覚えてしまいましょう。
電卓の使い方を覚えよう
簿記の試験では、電卓の持ち込みを許されているため、計算などは暗算をしたりして時間を掛けなくて良いようになっています。
そのため、限られた試験時間の間により多くの時間を問題を解くためには、電卓の正しい使い方を覚えておくことをおすすめします。
電卓を使う時のポジション
パソコンのキーボードを打つ時に正しい指の位置でキーを入力すると速く打てるように、電卓でも正しい位置でキーを打てるようにしておくことをおすすめします。
以下は一例ですが、調べてみると様々なポジションがあるので、自分に合ったポジションを見つけて練習しながら勉強していきましょう。
また、左手の例で紹介していますが、PCのテンキーで右手での入力に慣れている人は無理して変える必要はないと思います。
電卓の「AC」と「C」の違い
電卓の「AC」と「C」の違いなんて説明しなくても誰でも分かってると思われるかもしれんが、私は簿記の勉強をするまでは、適当に使って良く分かっていなかったので、一応解説します。。。
C
Cは「クリア」で直前に入力した数字のみを削除するためのキーです。
AC
ACは「オールクリア」でつまりは、入力したすべてを削除するキーです。
私はこれらの違いが良く分からずに「AC」だけを使っていたので、一度間違えるとすべて入力し直していました。。。
いちいち入力をし直すとものすごくタイムロスになりますので、「C」と「AC」の違いは覚えておきましょう!
まとめ:簿記3級の勉強法とポイント
簿記3級を効率的に独学で勉強する方法と知っておいてほしいポイントについて解説いたしました。
比較的難易度の低い試験と言われる簿記3級ですが、毎回合格率は50%程度で舐めてかかると落ちる可能性も十分にある資格試験です。
何度も落ちては勉強してを繰り返すと結局は時間が掛かってしまうので、要点を抑えてサクッと合格してしまいたいですよね!
他の資格の勉強をする上でも役に立つ勉強方法を紹介できたかと思いますので、この記事を参考に様々な資格取得につながれば幸いです!
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